令和2年第3回定例会で渡辺直樹議員が個別質問

2020.03_watanabe02

1 新型コロナウイルス感染症対策について
 (1)避難所における感染症対策について
 新型コロナウイルス対策を講じた中での、避難所開設訓練が行われ、避難者の問診や

検温等による受付の混雑など、改めて課題が発見できたと聞いている。この訓練で明らかとなった課題を踏まえ、今後の避難所開設・運営にどのような対策を図っていくのか伺いたい。

■総務部長 コロナ禍における避難所開設では、避難者の体調確認を行うとともに避難所の過密防止を図るなどの、感染予防が重要となります。
 このことから、避難所の過密防止対策として、リーフレット等で「避難先として、安全な親戚・知人宅等を検討すること」の周知を図るほか、早期開設避難所11箇所に加え、混雑状況により予備避難所を適宜開設し、過密状態を回避するよう講じてまいります。
 次に、避難所における感染防止対策として、各避難所での感染が疑われる避難者の専用スペースの設置や、飛沫感染防止用のパーテーションの設営、非接触型体温計、フェイスシールド、消毒液などを活用し、感染防止を基本に据え、避難所運営を行ってまいります。
 なお、市では、これら避難所運営の取り組みが円滑に実施できるよう、「避難所運営マニュアルのコロナ対策編」を作成し、各支所や避難所担当職員、保健師に配布し共有化を図ったところでございます。
 このような中、本マニュアルに基づき実施した、有秋公民館での避難所開設訓練では、議員のご質問にもありましたように、避難者を安全かつ迅速に受け入れる開設準備と、避難者の体調確認を行う問診等に、想定した以上の時間がかかり、いかに適切に受け入れを実施できるかが課題となりました。
 これを踏まえ、早速、避難所担当職員及び保健師に対して、問診・受付の要領確認や資機材の使用方法について研修を行い実施体制の確認を行ったところでございます。
 今後も、必要に応じマニュアルの見直しや、訓練を重ね、職員の習熟度を高めるとともに、地域や施設管理者との連携を強化し、コロナ禍に対応した避難所の開設・運営が確実に行えるよう取り組んでまいります。

(2)ウィズコロナにおける通いの場について
 通いの場は本年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、多くの団体が活動を休止した。まだ、再開を躊躇しているという声も聞くが現在の活動状況と今後の支援について、伺いたい。

■保健福祉部長 本年4月7日に政府が、新型コロナウイルス感染症の緊急事態を宣言したのを受け、本市では、通いの場を始めとする高齢者の活動団体に対し、人との接触を伴う活動について自粛を要請いたしました。
 5月26日、緊急事態宣言が解除されたことを受け、各団体に対し、感染防止対策の実施と活動再開にあたっての留意点について、お知らせいたしました。
 現在の住民主体の通いの場の活動状況ですが、登録のある163団体に対し、聞き取り調査を行った結果、概ね9割の団体で活動を再開している状況でありました。
 次に、今後の支援について、お答えいたします。
 当面の間、新型コロナウイルス感染症防止対策に取り組みつつ、活動する必要があると考えております。
 そこで、職員が訪問指導を行い、熱中症対策や新型コロナウイルス感染症予防行動を啓発するとともに、先進事例や活動メニューの紹介、いちはら筋金近トレ体操などを紹介したDVDの配布などに取り組んでまいります。
 また、活動を見合せている団体に対しましては、抱えている問題等への相談や助言などを行い、必要な支援を行ってまいります。

 通いの場移行促進事業(チャレンジ通いの場)は、月1回の活動から週1回への移行を目指す事業だが、週1回の活動のハードルは高い。高齢者は、グランドゴルフやゲートボール、公園清掃も行っているが、これら様々な活動と通いの場移行促進事業を含めた介護予防事業について、今後どのように展開していくのか伺いたい。

■保健福祉部長 通いの場事業は、介護保険事業に位置付けられ、週1回の活動を基本とし、誰でも参加できる住民主体の介護予防事業で、全国的に展開されており、本市においても、現在160余りの団体が活動しております。
 これに対し、通いの場移行促進事業、いわゆる「チャレンジ通いの場事業」は、週1回以上活動する通いの場事業への移行を目指す団体に対し、月1回以上の活動などを要件に、経費の一部を補助するもので、現在50余りの団体が参加しております。
 現在、通いの場への補助金支給につきましては、定期的に開催が可能な屋内の場所を確保し、誰でも参加が可能な介護予防につながる健康体操等の実施等を要件としており、グランドゴルフやゲートボール、公園清掃等については対象としておりません。
 この通いの場移行促進事業は、本年から3か年に限定した補助事業であり、この3か年の中で、グランドゴルフ等の高齢者の様々な活動スタイルがある中において、どのような活動が、誰でも参加でき、介護予防につながるのか、検証してまいります。
2 市道整備について
 (1) 姉崎海岸姉崎線について
 国道16号から姉崎君塚線までの未整備区間の早期事業化について、市の見解を伺いたい。

■土木部長 当該区間は、運河を跨ぐ新設橋梁や、国道16号の交差点改良を含む道路築造工事など、多くの事業費が見込まれることから、これまで、特定財源の確保に向けて、検討を続けてきたところでございます。
 近年、国は交付金の配分を、新設道路事業から既存道路の老朽化対策等の維持管理へシフトしており、財源確保については、難しい状況が続いております。
 このような中ではございますが、当該区間の開通は、様々な効果が期待できるため、「市道整備計画」においても、優先整備路線のひとつとして位置付けておりますので、市といたしましては、姉ケ崎駅周辺の拠点づくりと連携するなど、あらゆる角度からの特定財源確保に努めることで、早期事業化へと繋げてまいります。

 (2) 市道1118号線歩道整備について
 市道1118号線の歩道を整備することにより、園児や児童の抜本的な安全対策につながると考えるが、市の見解を伺いたい。

■土木部長 本路線は、有秋東小学校の指定通学路でありますが、現状の歩道は狭く、片側の一部区間は未整備のため、地元町会等から、歩道整備の要望をいただいております。
 市では、これまで、現地調査や用地関係の確認を行うなど、事業化の検討を進めていたところでございます。
 この様な中で、令和元年5月8日に滋賀県大津市で発生した、園児を巻き込む悲惨な交差点事故等を受け、  国は、「未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保」のため、緊急安全点検の実施や、
 道路交通安全環境の整備を進めるよう、各都道府県知事へ要請されております。
 本市では、昨年11月に市原警察署が実施した緊急点検の結果に基づき、千葉県警を中心に、千葉県道路管理者、市の関係部署により、「保育施設散歩コース点検結果に基づく対策会議」が開催され、第二姉ヶ崎幼稚園と隣接する当該路線の一部区間の歩道延伸が求められたところでございます。
 市といたしましては、これらの状況を踏まえ、園児や児童など、歩行者の安心・安全な歩行空間の確保に向け、本路線の早期事業化を目指してまいります。

3 姉崎運動広場について
 姉崎運動広場は、多くの市民が手軽にスポーツを楽しめる地区運動広場であるが、先の6月の長雨の影響により、法面の一部から漏水が発生し、現在は補修工事が実施されたものの、これから台風シーズンを迎えるにあたり、大雨による影響への対応が必要であると考える。市の見解を伺いたい。

■スポーツ国際交流部長 議員ご指摘のとおり、令和2年8月11日に地元町会長から、同広場法面の一部より漏水が発生したと、市へ連絡がありましたことから、同日、地元町会長等の立会いのもとに現地確認を行いました。
 その後、市において関係部局と協議の上、まずは、漏水箇所に止水セメントを施工し、仮配管を接続させ、既存の集水桝へ排水する応急工事を実施したところであります。
 あわせて、これからの台風シーズンに備える次善策として、運動広場法面に設置されている水路の清掃、側溝蓋の付け替えなどの排水対策とともに、隣接耕作地との境界へ土嚢を設置するなどの防水対策を実施したところであります。
 今後、漏水の拡大による法面への影響も懸念されますことから、漏水原因を調査の上、庁内関係部局と連携を図りながら、適切に対応してまいります。