平成24年度第3回定例会で塚本利政議員が個別質問

1.中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスについて
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(1)課題について
*大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭を視察する中で、いちはらアート×ミックスの開催において、いくつかの検討しなければならない課題があると感じた。そこで、1点目としては、市民団体や牛久の商店会の方々が大地の芸術祭を見学したとのお話を伺ったが、どのような意見が聞かれたのか伺います。
経済部長答弁
大地の芸術祭を見学した市民団体の方々などのご意見について、お答えいたします。 見学ツアーに参加された方々からは、大地の芸術祭のようなイベントが、市原市でも開催されることに対する期待の声とともに、これから検討しなければならない課題や、取り組んでもらいたいことへの提案など、ご意見やご要望がありました。 まず、課題としましては、来場者の駐車場の確保、小湊鉄道との連携などの交通対策、市民への周知方法、そして、作家と地域住民や団体との協働の方法などがだされました。 要望としては、お土産品のパッケージがすばらしく、思わず購入してしまったが、市原市でも地域の物が売れる仕組みを考えてほしい。 ボランティアスタッフの協力が不可欠であると感じたので、ぜひ多くの人に係ってもらえる仕組み作りも検討してほしいなどのご意見をいただきました。

1.中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスについて
(1)課題について 2回目質問
*2点目は、交通問題について、どのように考えているのかお聞きします。 来場者の輸送、交通渋滞の解消、駐車場、作品を巡るシャトルバスなどについてお聞かせください。

経済部長答弁
交通の課題について、お答えします。 いちはらアートミックス会期中の来場者目標は、約20万人としております。 この方々が、自家用車で、アクアラインを通り圏央道で会場を訪れると想定いたしますと、交通渋滞や路上駐車などの課題が想定されます。 そこで、交通に関する諸課題の解決策を検討するため、実行委員会において、関係団体で構成する交通部会を設置いたしましたので、今後は、この中で、公共交通の利用の呼びかけや、郊外駐車場の確保、小湊鉄道の増便、また、作品を巡るシャトルバスの運行など具体的な対応策について検討してまいります。

1.中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスについて
(1)課題について 3回目質問
*3点目は、お土産品の開発について、どのように考えているのかお聞きします。 また、先進地はで、リデザインプロジェクトが展開されているが、市原市では活用することがあるのかお聞きします。

経済部長答弁
お土産品などの課題について、お答えいたします。 観光客を呼び込むためには、魅力ある食やお土産品が必要です。 そこで、いちはらアートミックスでは、本市のお土産品とアートを組み合わせることにより、より魅力的な商品にするための取り組みを検討してまいります。 ご指摘のリデザインプロジェクトも、新たな商品開発の一つの手法と考えておりますので、まずは、本市における、お土産品の掘り起こしから始めたいと考えております。

1.中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスについて
(1)課題について 4回目質問
*4点目は、古民家などを作品の展示場所や農家レストランで活用すると思われるが、建物の所有権や作品の著作権などの権利関係について伺います。 

経済部長答弁
空き家などを活用する場合の、所有権などの権利関係問題について、お答えいたします。 古民家などの空き家につきましては、作品の展示や農家レストランなどの活用を検討しております。 これらの施設を借用する場合、会期中のみ借用する場合と、会期以降も借用する場合が考えられますが、いずれにしても所有者と協議をした中で、使用目的にあった賃貸借契約を締結してまいりたいと考えます。 なかでも長期的な活用をする建物や土地の契約については、様々な諸課題が発生することも考えられますので、先進地である大地の芸術祭などで行われている契約方法等を参考にしながら対応してまいります。

1.中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスについて
(2)中心市街地との連携について
五井駅前東地区にふさわしい名前をつけたらと提案させて頂きました。市制50周年でもあり、市民ヘの公募等を利用し芸術祭を行うまちにふさわしい名称を付けたらどうかと考えますがご見解を伺います。

企画部長答弁
中心市街地との連携についてのうちの、芸術祭を行うまちにふさわしい名称について、お答えをいたします。 確かに、過去に、関係者間でまちの愛称を協議した経緯がございます。 まずは、土地区画整理事業とか、あるいは総合公園などの整備を行い、各々の事業を完了させるということを優先に、対応してまいりました。 すでに今日までに、町名が「更級」に変更されまして、住宅や店舗・事業所の建設が進み、更には「上総いちはら国府祭り」など多くのイベントが開催されるようになりまして、次第にまちのイメージができつつあるというふうに思います。 このような状況を踏まえまして、まちのネーミングにつきましては、市の都市交流拠点として相応しい名前の必要性というのは認識しております。 しかしながら、この地区の住民やあるいは事業者の皆様の意向を考慮することが、最も重要ではないかというように考えております。 以上です。

(2)中心市街地との連携について 2回目質問
五井駅にシンボルとなる施設を設置する提案をさせて頂きたいと思います。市原でもこれから芸術祭開催に向け、芸術関係者・ボランティア・観光での来場者が多く訪れることが見込まれます。五井駅に、アートなシンボルを作ったらどうかと提案させて頂きたいと思います。当局の見解を伺います。

企画部長答弁
アートなシンボルについて、お答えをいたします。 駅の周辺に、待ち合わせ場所となるようなシンボルを設置するということは、集いの場所を提供することになりますので、交流と賑わいを創出することにもつながりまして、効果的なものというふうに考えております。 ご提案のありました、五井駅へのアートなシンボルの設置につきましては、継続的に実施する予定であるというふうに議会の答弁の中にもありました。 中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスというものの成果を見極めた上で検討すべき、貴重なご提案として受け止めさせていただきます。 以上です。

2.市原市総合公園について
*市原市総合公園は、この公園単独での指定管理者を選定中と聞いている。どのような管理運営を指定管理者に望んでいるのか。これまでの公園管理との違いについて伺います。

都市整備部部長答弁
市原市総合公園の管理運営についてお答えします。 市原市総合公園は、都市基幹公園としての基本的機能に加え、緑化事業を推進する拠点づくりや、都市交流拠点の核施設としての機能、また災害時の救援活動拠点としての防災機能を有しております。 こうしたことを踏まえ、指定管理者による管理運営にあたりましては、「緑化事業を普及するための企画政策能力」やこれらに関連した「緑の情報発信能力」、「交流と賑わいを創出していくための様々なイベント企画能力」などが特に必要であり、また、こうした中にも市民と協働して活動していけるだけの高い意識が求められるものと考えております。

2.市原市総合公園について 2回目質問
*総合公園の指定管理者については、申請だけして下請けに丸投げするような業者では困る 。一緒に協働して企画を考えてくれるような指定管理者を選定していただきたいと思いますが、どのように考えますか。

都市整備部部長答弁
指定管理者の選定方法につきましては、適正に審査してまいりたいと考えておりますけれども、申請者の提案のあり方については、ご提言を踏まえて、これから更なる選定の方法に寄与していきたいと考えております。

2.市原市総合公園について 3回目質問
*総合公園を緑の情報発信基地として定義活用するとお聞きしましたが、「緑の情報発信」とはどのようなものか伺いたい。 

都市整備部部長答弁
「緑の情報発信」とは、緑化推進に関する情報提供・PRをはじめ、講習会や教室、展示会、緑の相談室などを通じて、市原市の緑化推進に貢献することです。 具体的には、緑に関する講習会で、例えば垣根の作り方や樹木の剪定の仕方を教えたり、また教室では学術的なことも含めて幅広い知識を吸収することができます。 また、展示会では菊や盆栽、写真など、日頃の市民活動の発表の場でもありますが、市原市が緑化推進に取り組む成果としても、アピールできるものでもございます。 また、緑の相談室では、病害虫に対する対処法など、日頃の悩みに答え、市民の良き相談相手になることです。 こうして、積極的に情報発信をしていくことで、市民が緑に囲まれた幸福度を実感していただくために、緑化意識の啓発に努めようとするものでございます。

2.市原市総合公園について 4回目質問
*総合公園が完成し、全面供用開始を迎えることとなるが、この公園を使っていただくことにより、市民やこのまちに、どのような効果が得られるのか伺いたい。

都市整備部部長答弁
市原市総合公園の効果についてお答えいたします。 言うまでもなく、この公園は都市交流拠点の核となり、周辺の公共施設・商業施設との連携により、市民にとって多様な活動の場が広がってまいります。 毎年行われる、上総いちはら国府祭りなど、様々なイベントで利用されることで、人と文化の交流や賑わいが生まれ、地域の活性化に寄与することはもとより、市原市の緑化事業の中心核としても、市民の緑化意識の啓発につながるものと考えております。 

2.市原市総合公園について 5回目質問
*総合公園のコンセプトというか一番主になっているのは何か。

都市整備部部長答弁
都市基幹公園でございますから、緑化事業を推進するための情報発信がメインになろうかと思います。

2.市原市総合公園について 6回目質問
*公園の休養施設・ベンチの適正な数量はどれくらいか。

都市整備部部長答弁
総合公園の休養施設・ベンチの状況でございますが、四阿3棟とベンチ81基を整備しておりますが、適正な数は決まっている訳ではございません。

2.市原市総合公園について 7回目質問
*総合公園にまだベンチは設置できるか。

都市整備部部長答弁
スペース的には十分可能だと考えております。

2.市原市総合公園について 8回目質問
*思い出ベンチのような制度をこの総合公園から始めることはできないか。

都市整備部部長答弁
思い出ベンチ制度とは、市民や企業の皆様方から人生の節目などを記念してベンチの寄付をいただくことによって、老朽化したベンチの改修や新設をしていくものでございます。 こうしたことは、市民が親しみやすい公園づくりには有効な手段と考えております。 今後は、制度の導入につきまして、この総合公園以外の都市公園も含めまして、他の自治体の事例を参考に、実現に向けて検討してまいります。

3.「介護マーク」について
*昨年9月議会で提案した、「介護マーク」に対して24年度ゼロ予算事業で計上されているが、今後の予定についてお聞かせください。

保険福祉部長答弁
「介護マーク」について、お答えいたします。 「介護マーク」は、介護中であることを図で示して、介護中に首から提げるなどして利用するもので、例えば、外出先でのトイレの付き添いなど、介護する方が偏見や誤解を受けるおそれがある場合などに、「介護マーク」をつけることで、周囲の方の理解を求めるものでございます。 「介護マーク」の導入につきましては、昨年9月議会でもご提案をいただいているところでございますが、市といたしましても、効果が期待できるものと考え、今年度ゼロ予算事業として計上しております。 現在、全国及び県内市町村の取り組み状況を調査・研究しているところであり、これらの情報に加えまして、導入後の周知や、配布などを含めた普及方法につきましても検討を進め、年度内の導入を目指しております。

3.「介護マーク」について  2回目質問
*導入するということですが、「介護マーク」を悪用されないよう、配布に当たっては細心の注意を払っていただきたいが、市はどのように考えているのかお聞かせください。

保険福祉部長答弁
「介護マーク」については、他市でも導入しているケースがございますけれども、いまのところ悪用されたというお話は伺っておりません。 しかしながら、「介護マーク」の導入及び普及を進めるにあたりまして、悪用防止の対策は必要と考えますので、市といたしましては、配布する際には身分を確認するなど、悪用防止の対応を図ったうえで導入したいと考えております。

4 国民健康保険財政の安定化について
*本市国保会計は、一般会計から赤字補てんするための繰入れを多く受けていて、実質的には、平成21年度は約22億円、平成22年度は約18億5,000万円の赤字である。これは何が原因なのか伺いたい。
国民健康保険の赤字の原因について、お答えいたします。

保険福祉部長答弁
国民健康保険財政では、保険給付費など国保事業の運営に要する費用から、国県の補助金及び各種交付金などの収入を除いた残りの額を、保険料で賄うこととされております。 本市では、被保険者の高齢化や医療の高度化等により、平成20年度では、約178億8千万円であった保険給付費が、平成23年度では200億2千万円と、この3年間で21億4千万円増大しております。 このような状況から、保険料率の見直しなどを行い、収入の拡大を図るべきところ、景気低迷等による被保険者の負担などを考慮し、保険料率を据え置いていること、また、被保険者の所得が減少し、保険料賦課額そのものが年々減少していることなどが、その要因と考えられます。

4 国民健康保険財政の安定化について 2回目質問
*一般会計からの赤字補てんの繰入金を、他の市町村と比較すると、国保加入者1人当たりでは、平成22年度では市原市は県内で3番目に多いが、その要因はどこにあると考えているのか伺いたい

保険福祉部長答弁
国保会計への一般会計からの赤字繰入金が多い要因につきまして、お答えいたします。 国保事業の平成22年度決算では、ご指摘のとおり、本市の被保険者1人あたりの繰入額は、県内3番目に多いという状況にございます。 その要因といたしましては、被保険者1人当たり賦課額が、県内54市町村中、49番目と低いこと、また、先程答弁申し上げましたとおり、給付費が増えていることなどが考えられるところでございます。

4 国民健康保険財政の安定化について 3回目質問
*今後どのような方向性で国保財政安定化を図っていくのか伺いたい。 本市では、本年2月に、「国保事業の財政安定化に向けた取り組み方針」を取りまとめたところでございます。

保険福祉部長答弁
この方針では、歳入面においては、まずは、保険料の収納率向上に向け、徴収体制の一層の強化を図るとともに、適正な保険料率の検討を行なうこと、また、歳出面においては、人間ドックや特定健診による予防事業の強化、さらにはジェネリック医薬品に係る周知促進などによる医療費の抑制を掲げたところでございます。 今後は、財政の安定化に向け、この取組み方針に沿って、着実に取り組んでまいります。

4 国民健康保険財政の安定化について 4回目質問
*国保財政安定化に向けた取組みは理解できるが、低所得者について、どのような配慮がされているのか伺いたい。

保険福祉部長答弁
低所得者への配慮についてお答えいたします。 低所得者の方へは、保険料のうち均等割と平等割について、2割、5割、7割の軽減を実施しているところです。 また、急激な所得の減少があった場合や非自発的な失業などの場合には、保険料の減免制度がございます。 今後とも、低所得者へ配慮した対応に努めてまいります。

以上で質問が終了しました。