平成25年度予算特別委員会で細部にわたり審議

平成25年度予算特別委員会が開催され、市民クラブでは以下に関して、当局に質問しました。
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 今回は、菊地議長・水野副委員長・菊岡委員・塚本委員を輩出し、市原市民の税金を一円たりとも無駄にしない予算執行を図るため、細部にわたり審議を行いました。その内容は以下の通りです。

☆市長質疑
本市におけるインフラや公共施設の老朽化対策や安全性の確保について問う
本市におけるインフラや公共施設の老朽化対策や安全性の確保についてお聞きします。現在、国の25年度当初予算については、日本経済再生に向けて、緊急経済対策に基づく24年度補正予算と一体的なものとして「15 ヶ月予算」として編成するとしています。その中身は「復興・防災対策」「成長による富の創出」「暮らしの安心・地域活性化」に重点化を図るとともに、インフラ老朽化対策や事前防災対策等の緊急課題に対応するため、国民の命と暮らしを守る公共事業予算を充実することとしております。 一方、国土交通省のデータによると、道路が最も多く建設されたのは1960年代後半、橋梁が70年代前半、河川が80年代で、公営住宅や学校施設などが70年代後半から80年代前半であり、これらは現在30~40年以上経過しているそうであります。 そして、今後これらがいっせいに老朽化し、崩壊の危険は加速度的に高まるとされており、これがいわゆる「朽ちるインフラ問題」であります。 最近では笹子トンネルの天井板落下事故がありましたが、これらはまさに、「朽ちるインフラ問題」の現れであり、同じような事故は全国どこで起きても不思議はありません。本市においても、これらの出来事は、決して対岸の火事ではなく、この危機感をまず共有すべきであります。 また、東日本大震災により九段会館の天井が崩落したり、庁舎等が機能不全におちいるなど、安全・安心の確保に対する行政の使命と、危機管理のあり方が強く叫ばれており、復興とあわせ、公共施設の安全性確保や防災体制の強化は、地方自治体にとっても喫緊の課題となっております。 くしくも本日、3月11日は、東日本大震災から丸2年となります。 私たちは、この大災害を決して風化させず、また災害対策に対する教訓として生かすために、市民の皆様とも一緒になって取り組まなければなりません。 市長は、定例会の市長挨拶において、「防災体制の整備」を最重要課題として掲げており、また、25年度予算編成においても具体的に「安全・安心に暮らせるまち実現」を重点化施策の一つとして取り組んだとしております。 そこで、これらのインフラや公共施設の老朽化対策や安全性の確保について、具体的に予定している施策や事業について、取り組みの視点と内容についてお聞きしました。
【提案】
先ほど申し上げたように、インフラや公共施設の老朽化や安全対策は、今や国・地方公共団体、ともに共通する最重要課題であります。 現在、国においては、景気対策として公共事業の拡大を図る中でこれらの対応が進められている状況もありますが、私は、市においては、本質的な問題解決を図るべき時期にきているものと思います。 インフラや公共施設の老朽化対策を考える場合、まずは、現状の把握や分析を含め、データベース化が重要だと思います。 さらに、日々の清掃・点検・修繕等の日常的マネジメント、次に、長期的視点からの予防保全によるトータルコストの縮減など、管理計画的なマネジメント、そして、複合化、処分・利活用、民間活力の導入等を検討する、経営管理的視点から社会資本や資産をマネジメントする、いわゆる「アセット・マネジメント」の視点から検討すべきと考えます。 先進事例では、この「アセット・マネジメント」により、インフラや公共施設の老朽化や更新対策に積極的に取り組んでいる市町村も多くなってまいりました。  また、予防保全の視点から、道路の陥没の点検や修繕などを民間企業に委託し早期対応を図り、費用軽減に繋がるとともに、日々の確認が必要なので圧倒的に地元企業に有利となるなど、地元への経済的波及効果を生んでいる事例もあると聞いています。 先ほどの質疑で、25年度の老朽化対策や安全性の確保などの取り組みの内容は確認できましたので、この点についての答弁は求めませんが、このアセット・マネジメントにつきましては、今後、庁内の組織対応も含め、今後の取り組むべき視点として提案しました。

☆歳入
自主財源の確保と財源対策について問う
平成25年度は、実施計画の最終年度であるため、その事業予算の財源確保、あるいは、今後も増加が予想される社会保障関係経費や新たな行政需要にも的確に対応していくためにも、歳入の確保や財源対策が極めて重要であると思います。 特に主要な自主財源である、税等の徴収率の向上や未収金対策の強化は最重要課題であり、今後の財政運営にも影響を与えるものであります。 そこで、1点目として、「自主財源である市税等の徴収率の向上や未収金対策への新たな取組」についてお聞きします。 今回の定例会において、我が会派の小出議員が、収入未済額等に関する債権管理について質問した中で、特に、複数の債権を滞納している重複滞納者に対して、債権管理と総合行政推進の観点からの取り組みについて見解を伺ったところ、来年度から、徴収体制を再編し、市税、国民健康保険料を中心とする重複滞納を一元的に扱うとの答弁がありました。
そこで、新たな取組の目的と内容について、お聞きしました。 
【再質問】
未収金対策については、引き続き債権回収対策本部を中心にあらゆる手段を講じて、効率的に確実な徴収を行うことを望むものであります。 しかしながら、滞納者に対する強制徴収のみでは不十分と考えます。適正な債権管理という点からはどの様な取り組みをなされるのかお聞きします
2点目として、平成25年度予算編成において、自主財源の確保を含め、財源対策等について、特に配慮して取り組まれた点ついてお聞きしました。 以下質問題名のみ掲載

☆総務費
1. 50周年を契機に総合行政の進め方について
① 今まで以上の磨き上げが必要。見解を問う。
② 広報番組制作放映委託について
1.平成25年度は、市制施行50周年の記念の年として、広報番組を企画。どのような取り組みか、内容について問う。
2. 市民歌の広め方について
①  誇りと愛着を広める為の市民歌の広め方について問う。
3. 公用車に電気自動車・急速充電所の設置導入の見解について問う。
① 市原市として、エコな環境つくりへの役割について、どう考えるのか。
② 災害時の移動可能電源としての考えについて問う。
4. 職員研修費について
① 職員といての意識向上について問う。
② 先進地視察の必要性について問う。
③ 職員アンケートで、どんな時に、職員としてやりがいを感じるのか。との質問に、「市民から、ありがとうと言われる時。」とあったそうだ。
詳しくお聞かせ願う。
④ モチベーションアップについて問う。
5. 市民相談費について
① 結婚相談の実績について問う。
② 登録者を増やすための取り組みについて問う。
6. 結婚活動サポート事業費について
① 成果と現状について問う。
② 課題について問う
③ 新しい魅力づくりについて問う。
7. 男女共同参画施策推進事業費について
① 企画の立て方、集客等の改善策について問う。
8. 女性に対する暴力行為をなくす意識づくり事業費の内容について
9. 市原市で行っている「若者の為のDV予防セミナー」の目的と成果、内容について問う。
10. 統計調査費について
① 統計調査員の現状とその確保策について、伺う。
11.姉妹都市交流20周年記念事業費について
12.市制施行50周年記念アルバム作成事業について
13.次期総合計画策定基礎調査事業費について
14.税務情報システム更新事業について
15.システム更新事業について
16.財産管理費に関連して
17.市民との協働のまちづくりについて
18.コミニティーセンターについて
19.コミニティーセンターの駐車場整備について
20.自主防犯組織支援事業のうち「SAVEin市原」の活動に対する支援について
21.防犯街灯設置事業費の内訳について
22.交通安全啓発の今後の取組みについて
23. 自転車駐車場ゲート設置の効果について

☆民生費
1.バリアフリースポーツについて(保健福祉部 保健福祉課)推進への考えについて問う。
① 50周年事業行事として、また障がい者団体結成10周年を記念としてのボッチャ大会がへの考えを問う。
② 心のバリアフリーを考えた環境の整備について問う。
③ スポーツ大会運営や障がい者スポーツ指導員等に対しての課題を整理し、構築する必要について問う。
2.軽度・中等度難聴児補聴器購入費助成費について
④ 内容について問う。
3.保育所運営のメール配信委託の事業内について
①災害時以外の利用はあるのか。
②保育所での災害対策について問う。
4.放課後児童健全育成事業について
5.発達障がい児の早期発見について支援体制が強化されてきていることに感謝。しかし、早期とは、3歳までではなく、一刻も早くである。考え方について問う。
① 関係機関が連携を図り、早期発見・早期支援に一層取り組む必要。どのように考えるか。保健師のキャリアアップは、どのようにされているのか問う。
発達支援センターなどに適切に相談できているのか問う。
② 発達支援センターでは、臨床心理士を雇用し、市内の幼稚園や保育園などで保護者や指導者への支援も行っている。今後、増員する考えはあるのか問う。
6.聴覚障がい者への支援体制について
⑤ 手話奉仕員養成講座入門課程について
⑥ 上級コースへの進級率を伺う。
⑦ 一層受講しやすい講座にして欲しいと要望する。
7.家庭的保育費について
① 広がらない理由について問う。
② 家庭的保育のアレンジ版の検討について問う。
8.生活保護者の自立支援について
①自立支援の取り組みについて問う。
②25年度の新たな取り組みについて問う。
☆衛生費
1. 感染症予防費について
③ 災害時の感染症蔓延予防について問う。

2. 予防接種費について
⑧ 情報一元管理内容について問う。
⑨ 情報の利用方法について問う。
3. 風疹予防接種について
① 妊婦の回りの人への周知策について問う。
4. 火葬場の備品整備について
① 高齢者の利用しやすい備品整備はされたのか問う。
5. 国保のレセプト点検について
①実施状況について問う。
④ 今後の進捗について問う。
6. 不法投棄撤去委託予算について
①委託の増額内容について問う。
7. 大気汚染対策費(PM2.5)について
8. 合併処理浄化槽普及事業費について
9. 不法投棄撤去委託費について
10. 収集運搬体制等見直し事業費について
①ペットボトルのステーション改修について問う。
11. 新井浄水場における浄水処理について
①放射性物質の上水度水質への影響について問う。
12. 水道事業について
①水道事業の経営改善について問う。

☆農林水産業費
1. 林道の維持管理状況及びアート×ミックスへの対応について
2. 林道管理について問う。

☆商工費
1. フルーツフェスティバル事業費について
①イベントのリニューアルについて問う。中小企業への支援について
2. いちはらリデザインプロジェクト事業費補助金について
①取り組み体制と強化について問う。
②事業の進め方とスケジュールについて問う。
3. 地元中小業者への個別支援について
①商品開発等への個別支援について問う。
4. 水と彫刻の丘費について
①施設の特徴について問う。
②オープニングの企画について問う。

☆土木費
1. 市道49号線(金剛地)の整備について
①25年度の整備計画について問う。
2. 道路舗装の計画的な維持管理について
①老朽化・劣化対策について問う。
3. トンネルの調査点検について
①安全確保に向けた対応について問う。
4. 市道2110号線の整備について
①整備計画について問う。
②延伸について問う。
5. 市道2920号線の整備について
①現在の状況と今後のスケジュールについて問う。
6. 上前川改修事業について
①今後の見通しについて問う。
7. 交差点改良について
8. 公共下水道事業認可変更事業費について
①内容について問う。
②瀬又地区のコミュニティープラント(集中浄化槽)管路施設の移管のメリットと進
め方について問う。
9. 牛久地区整備事業費について
①下水道整備普及向上について
10. 既存建築物耐震改修等促進事業について
①現状分析のよる見直しと今度の計画について問う。
11. 地形図作成事業費について
①作成に至った経緯と作成の作業内容について問う。
②事業計画について問う。
12. 公園整備について
①公園がない地域への設置要望
②うるいど南内の公園の活用について
潤井戸ふれあい公園・うるいど1号公園・うるいど2号公園・うるいど3号公園・サクラさくさく公園・こぶしの丘公園・うるいど自然公園・里山公園の広報について問う。
③公園指定管理者と公園愛護団体の役割や連携について問う。
④指定管理者の成果・評価を見直しについて問う。

☆消防費
1. 消防署所一斉放送設備購入費について
⑤ 内容について問う。
2. 救急救命指示体制強化費の手数料について
① 救急救命指示体制強化事業効果について、問う。
② 救急救命講習事業の工夫について問う。
3. 津波避難標識設置工事について
① 県のシュミレーションに基づき「津波避難計画」策定に感謝し、内容について問う。
4. 放火対策について
①抑止と火災予防活動について問う。

☆教育費
1. 幼保小の連携について
① 具体的な取り組みについて問う。
2. 小中学校、地域開放教室について
① 現状の利用方法について問う
② 開かれた学校について問う。
3. 未就学児・未登校時について
①現状について問う。
②就学への取り組み対策について問う。
5. 支援学校と市内小中学校の交流について
6. 市民歌、教育現場での取り組みについて
4. 物を大切にする心の受け渡しについて
① 物を大切にする教育について問う。

☆総括
これらの事項に十分配慮の上、予算の執行に当たられ、「ともに輝く 元気なふるさと いちはら」の実現に向け、一丸となって取り組まれるよう強く希望し、平成25年度市原市一般会計及び特別・企業会計予算に、市民クラブは賛成いたしまして、意見の陳述といたしました。